うん こくせー ちょーさ ふぁっく おふ

 せんじつ、ひるねしてたら、こくせー ちょーさ(国勢調査)の ちょーさいんと いう かたが、わがやに いらっしゃいました。
 わたしわ 15ねんまえ から、こくせー ちょーさは きょひ して おり、こんかいも きょひ する ことに しました。その ときの ちょうさいんと わたしの やりとりが、ちょっと おっかなかったので、つつしんで ここに ほうこく いたします。

「おはよーございまーす。こくせー ちょーさに ごきょーりょく いただきたくて、うかがいました」
「あー、ごめんなさーい。わたし こくせー ちょーさには きょーりょく しない ことに してるんです」
「え? どうして きょーりょく できないんですか?」
「あー、そーゆー ポリシーなんです」
「え? それじゃあ、こくみんじゃ なくなっても いいって ことですか?」
「え……?」


 こんな かんじの やりとりでした。
 わたし びっくり しちゃったんで、「え? こくせー ちょーさに きょーりょく しないと こくみんじゃ なく なっちゃうんですか?」と かくにん しましたら、ちょーさいんの ひとは「いや、そんな ことわ ありませんけど……」と うちけされました。
 まあ、この ひとの ことばじりを とらえても しょーがないのですけどね。ちょーさいんに して みれば、「きょーりょく しない」という わたしの こたえに びっくり して、じぶんでも おもっても みない ことばが とびだしちゃったのかも しれません。
 わたしだって、ことしが こくせー ちょーさの としだって ことを わすれてて こころの じゅんびが できて なかったのと、はんぶん ねぼけてたのとで、「なぜ きょーりょく しないのか?」という りゆーを ちゃんと せつめー せずじまいでしたし。
 じぶんの いった ことばや いいおとした ことばの 「いと」だとか 「しんい(真意)」だとかは、いつも ことばを はっした あとに とわれる ものです。ことばを はっする まえに、いまだ はっして いない ことばの 「いと」や 「ほんとーの いみ」を かんがえる ことなど できや しないのだから。
 だから、「あれは そんな つもりでは なかったのだ」という べんかいは、かなしい ほどに むなしい、あるいは こっけいな ほどに ナンセンスな ものに しか ならない。わたしたちが たにんと かかわり つづける かぎり、「ほんとうは こう いう べきだったのに」とか 「なんで あんな ことを いっちゃったんだろー?」と、くやむ ことからわ けっして のがれられないのでしょー。




 さて、なぜ こくせー ちょーさを きょひ するのか、という はなしです。
 いまの こくせー ちょーさが なぜ もんだいなのか? その ろんりてきで たかくてき(多角的)な ぎろんは、わたし なんかが やらなくても、すでに きちんと ろんじて いる すばらしい サイトが あるので、そちらに おまかせ しちゃいます。


ばらいろのウェブログ : 国勢調査、どうする?拒否する?*1
虹とモンスーン : 国勢調査を拒否しよう-用紙の白紙返却を!


 わたしが こくせー ちょーさを きょひ するのは、「イヤだから」です。おまわりの しょくむ しつもんに こたえちゃうのと にた、せいりてきな けんおかんが ある からです。よーするに、かんじょーろんです。
 もし、わたしが じぶんを ふりかえって 「やましい ことの ない にんげん」だと おもえるなら、おまわりの しょくむ しつもんに こたえるのも わりと へーきかも しれません。でも、「ほうりつを おかして ない」という いみで やましい ことが なくても、あんしんわ できません。なぜなら、ケーサツという そしきが、つみを おかしてない にんげんや じぶんたちに とって きに くわない にんげんを 「はんざいしゃ」に でっちあげる ことを しばしば おこなう、はんしゃかいてきで きょーあくな ぼーりょく しゅーだん である ことわ あきらか なのだから。
 その うえ、ケーサツは さべつしゅぎてきな そしきでも あります。さやま じけん(狭山事件)に しょうちょう される ように、さべつ されて いる ひと、しゃかいてきな たちばの よわい ひと ほど、ケーサツの ぼーりょくの ひがいしゃに なりやすい。たとえば、げんざいの ほうせいどでわ、にほん こくせきを もたない じゅうみんは、たんに「がいこくじん とうろくしょう」を もたずに がいしゅつ しただけで、ぼーりょく しゅーだんの ひがいに あう かのうせいが あります。たちばの よわい ひと ほど、おまわりに なまえを とわれる こと、いや はなしかけられる こと じたいが、こわいと かんじられる りゆーが あるのだと おもいます。
 ぎゃくに いうと、しゃかいてきな たちばの つよい ひと ほど、ケーサツに なまえや じゅうしょ しょくぎょう などを きかれても、わりと へーきで いやすいのだ という こと。そーゆー ひかくてき つよい たちばに いる にんげんの ひとり として、わたしわ 「オレは しょくむ しつもん されても ふつごう ないから」と むねを はる ことわ したく ありません。そうやって おまわりの まえで 「フツーの ぜんりょーな しみん」として ふるまう ことが、そう どうどうと ふるまえる ひとと ふるまえない ひとの あいだの せんびき・さべつを つくり だして しまうからです。「しょくむ しつもんに こたえられないのは、その ひとに やましい ことが あるからだろう」という じょーしきを さいせいさん(再生産)する ことを つうじて。




 しゃかいてきな マジョリティが こくせー ちょーさに ホイホイと おうじて しまう ことにも、おなじ もんだいが あると おもいます。
 なまえや かぞく こうせい、つとめさきや しゅーにゅー、がくれき、あるいは せいべつを たずねられた とき、へーきな ひとも いれば、へーきで いられない ひとも いる はずです。へーきで いられるか いられないか、また へーきで いられない どあいわ、この さべつてきな にほん しゃかいに おける、その ひとの おかれた しゃかいてきな ポジションに よって かわって くる ものでしょー。ビザの ない がいこくじん じゅうみんに とってわ、やくにんが いきなり やってきて、いろいろと こじん じょーほーを かきこむ ことを よーきゅー して くる こと じたいが、ふあんで おそろしい たいけんかも しれません。そーゆー ひとに とっては、「イヤだ」と おもっても、ちょーさを きょひ するのは むずかしいでしょー。
 「オレは へーきだよ」と ちょーさに おうじて しまうこと、つまり やくにんに むかって 「とわれた ことに すなおに こたえる、あるべき ぜんりょーな しみん」を あたりまえの ように えんじて しまう こと。それわ、にほん こっかによる/にほん しゃかいに おける さべつを したざさえし、「へーきで ない ひと」に ますます いきづらさを しいる ことに つながる ように おもえて なりません。
 そーゆー わけで、ちょっと ぐらい やくにんに 「ふりょー じゅーみん」と みなされても たいした リスクの なさそーな みなさまに、うん こくせー ちょーさを きょひ する ことを よびかけたいと おもう しょぞんで ございます。ちょーさを きょひ したり、うその しんこくを したり する ことに ついては、いちおー ばっそくは さだめられてる らしいですが*2、ばっそくが じっさいに かされた じれいは いまんところ ない そうです。

*1:5ねん まえの きじですが、いま よんでも じゅうぶん そのまま つうよう する ないようです。

*2:統計法
第十九条 次の各号の一に該当する者は、これを六箇月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処する。

 一 第五条の規定により申告を命ぜられた場合申告をせず、又は虚偽の申告をした者
 二 第五条の規定により申告を命ぜられた調査につき申告を妨げた者
 三 第十三条の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、調査資料を提供せず、若しくは虚偽の調査資料を提供し、又は質問に対し虚偽の陳述をした者