フランケンシュタインのボルト

 ナントカは風邪をひかないという通り、私はめったに風邪をひかないタチなのだけど、何年かぶりに本格的にダウンしてしまった。
 咳は出るし、熱は出るし、眩暈もする。今はだいぶ快方に向かいつつあるような気がするが、きついのが、なんて言うのだろう、体のあちこちの「継ぎ目」が痛いことだ。腕や足の関節が痛むのはもちろん、眼底や歯の付け根が痛いのはなかなかこたえる。
 で、そうやって痛みにたえながら納得できたのが、あのフランケンシュタインのこめかみに付いているボルトのことである。なんでこめかみにボルトがついているのか、長年不思議だったのだけど、痛んでみてわかったのが、たしかにこめかみは「継ぎ目」だということ。どうも、はがれ落ちそうに痛むのである。だから、ネジでとめなきゃならんのだね、フランケン。
 しかし、こめかみは何と何をつないでいるのだろうか。