マリファナなんて たかが 「違法」ってだけの はなしでしょ

 なんか おかしい、という きが します。


asahi.com(朝日新聞社):理事長部屋…まさか 露鵬・白露山から大麻反応 - 社会

 角界が恐れていたことが2日、現実となった。日本相撲協会が関取衆を対象に抜き打ちで行った尿検査で、ロシア出身の露鵬大嶽部屋)と白露山北の湖部屋)から大麻の陽性反応が出た。秋場所の初日まで2週間足らず。元若ノ鵬容疑者の大麻事件に続く薬物汚染の捜査は理事長の部屋も直撃した。
 抜き打ちの尿検査は極秘で準備が進められた。
 そこまで徹底したのは、「身内に甘い」と言われる角界が行う検査で世間を納得させるには、「厳しさが必要」と再発防止検討委が判断したからだ。
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 ぬきうち検査は ひどいんじゃ ないでしょうか? ケーサツでもない すもう協会に、そんなことを する 権利が みとめられるのでしょうか? ケーサツですら、ぬきうちで 尿を しらべるなどという 捜査手法は みとめられていないわけでしょう?
 わたしが ぶきみだと おもうのは、すもう協会の やりくちも さることながら、こうした やりくちが とくに 問題視もされずに 報道されてしまっているという じじつに たいしてです。
 じっさい、やといぬしが 従業員の おしっこを ぬきうちで しらべるなんていうのは、ムチャクチャでしょう。でも、すくなくとも うえに 引用した 朝日新聞の 記事では、その すもう協会の ムチャクチャな やりくちが まったく みすごされてしまっています。
 たしかに、もくてきが 手段を 正当化するということは ありうるのかも しれません。つまり、違法行為という おおきな 「悪」を あばくために とられる 手段に、すこしぐらい まずいところが あっても、それは「いたしかたない」という りくつです。そういう りくつは わたしも わからなくは ありません(わたしは こういう かんがえに くみしませんけど、りかいは できます)。
 しかし、こっけいにすら かんじられるのは、このたびの 件で おしっこまで しらべて あばかれた 「悪」というのが ただたんなる 違法行為でしかない マリファナの 使用だということです。たかが マリファナぐらいで さわぐほどの ことじゃないでしょう。マリファナを すったから といって、だれか たにんに 危害が およぶわけではない。すった ほんにんにとっても とりたてて 害なんか ないわけです。その いみで、マリファナの 使用とは、《純粋な 違法行為》と よべると おもいます。つまり、これは 《違法》(法に ふれる)ということ それ自体が もんだいだと かんがえる たちばの ひとに とってのみ もんだいなのであって、そういう たちばを とらなければ まったく なんの もんだいも みとめられない 行為だと いうことです。
 マリファナが いまの にほんの 法律で 禁止されているのは、はたち未満の ひとに さけや たばこが 禁じられているのに にています。18さいや 19さいの ひとが おさけを のんだり たばこを すったからといって、べつに なんの もんだいも ありません。もし、こどもが おさけを のむのが もんだいなのだとしたら、おとなが おさけを のむことも まったく おなじに もんだいであるはずなのです。しかも じっさい、ほとんどの 高校生は おさけぐらい のんだことあるだろうし、たばこを すう おとなの ほとんどは こどものうちから すってるわけです。しかし、なぜ それは 法律で 禁じられているのか。その こたえは かんたんなことで、ずばり ケーサツの ためです。
 ケーサツは 違法状態を さだめる(定義する)ことによって、はじめて うごくことが できます。まあ、これは タテマエ上の はなしであって、じっさいは オマワリ自体が 非合法な とりしらべや 職務質問、被疑者への 暴行を はたらいているのは 日常茶飯では あります。しかし、ここで もんだいにしたいのは、ケーサツによる 《合法的な》 暴力です。違法状態が さだめられれ、その 違反者を とりしまる という 名目を あたえられることによって、ケーサツによる 拉致監禁・通行妨害・プライバシー侵害といった 《合法的な》 暴力は、「正当」の よそおいを まとうことが できるのです。
 こどもが さけや たばこを たしなむことを 禁止されているのは、ケーサツが それを 口実にして こどもたちの 行動や 態度に いいがかりを つけ 補導したりなんかして 管理できるように するためです。そのほかに りゆうなんて ありません。そういえば、ケーサツだけではなく、がっこうの せんせいがたも 未成年の たばこが ほうりつで 禁止されているのを いいことに、こどもたちに いんねんを つけたりしてますね。体育館の うらで こっそり つつましく たばこを すっただけで 停学のうえに 反省文だなんて あんまりです。学習権の 侵害です。
 マリファナが 禁止されているのも にたような りゆうからだと かんがえられます。さきにも かいたように、マリファナを やったからといって だれが こまるわけでもないのです。むしろ、マリファナを すうと ちょっとだけ ハッピーな きぶんに なれます(わたしは やったことないので しりませんけど、たぶん そうなんでしょ?)。だれも こまらず、しかも ハッピーに なれるなんて、すてきなことじゃないですか*1。どうして そんな すてきな ことを 禁止するの でしょうか? それは ケーサツが とりしまるためです。じゃあ、なんで ケーサツは とりしまるんでしょうか? わたしには わかりません。とりしまるために とりしまる。とりしまること そのものが もくてきになっている。わたしには そう みえます。
 で、もんだいなのは、違法行為と きくと よく かんがえもせず 「わるいことだ」と 判断してしまう ひとが でてくる、ということです。ぜんぜん 「わるいこと」じゃあ ないのに、マリファナを すった ひとは 「わるい ひと」に したてあげられてしまうのです。そんで、どう かんがえても もっと わるいことであるはずの 「ぬきうち尿検査」だとか、その結果を 根拠にして なかまを ケーサツに うりとばす 行為だとか、そうやって おすもうさんの 生活手段としての しごとを うばうこととかの 重要性が、なんとなく みすごされてしまっているのです。ぶきみです。

*1:こう いうと、「マリファナの とりひきが ヤクザの 資金源に なっている」とか かんがえる ひとが でてきそうですが、そもそも それを 違法に するから、ヤクザの 資金源に なるのです。違法に しなければ、ヤクザの でるまくなんて ないのです。もちろん、法で 禁止すべきことがらというものは あるでしょうけれど、マリファナには 禁止すべき りゆうは ないと おもいます。