クラッシュの映像2本

 なんともエロい。

YouTube - The Clash - Radio Clash - Tom Synder Show 1981


 厳しい顔した男が3人、並んでギターとかベースをにぎっておっ立たせてる、という絵がなんとも猥褻で笑える。ジョー・ストラマーは青筋浮かべて歌ってるし。演奏終盤になって、ジョーとミックのギターが下向いて垂れてるのも笑う。
 それはともかく、素晴らしい演奏だ。これ 81年のテレビ・ショーの映像らしいんだけど、DVDとかで出さないのかなあ。
 ギター、ベース、ボーカルがバッバッバッバッと4分音符4つ並べた、上からかぶさる鈍くさいリフレインを奏でるなか、ドラムは淡々とタイトに下から突き上げるようなバック・ビートを刻んでいる。じつに卑猥である。じつに名曲だと思う。



YouTube - The Clash - Magnificent Seven - Tom Synder Show 1981


 こちらの映像も同じショーから。
 この演奏においても、トッパー・ヒードンのドラムスが炸裂しております。この人、決して聴き手を振り回すような派手さはないし、どちらかというと「手堅い」たたき方をする人だと思うんだけど、独特のグルーヴ感を作り出す人だなあと思います。そのうち、この人のドラミングについては、よく聴いて何か書いてみようと思う。
 あと、ジョー・ストラマーのリズム・ギターは、案外このバンドの肝なんだなあと、こういうふうにライブ音源を聴くと再確認できる。ミック・ジョーンズのエフェクトかけまくりのもわもわギターもおもしろいんだけど、ストラマーの鳴らすテレキャスターによる、聞こえるか聞こえないかのチャキチャキが、私は大好きだ。
 ところで、白人で初めてラップの曲を発表したのが、このジョー・ストラマーであり、その曲がこの "Magnificent Seven" だと言われております。ちなみに、日本語(というか東北語)による最初のラップは、吉幾三先生の「おら東京さ行くだ」ではないかと思われます。「カラオケはあるけれど、かける機械は見だこだねぇ おらこんな村いやだぁ」という歌であります。これもまたすばらしい曲でありまして、誰か YouTube に上げてくれないものかとときどき検索しているのだけど、いまんところないみたい。