きみはアナム&マキを知っているか?

NAKED GIRLS

NAKED GIRLS


 発売から2週間くらい遅れて、やっと彼女たちの新しいアルバムを手に入れた。もっと早く買うべきだった。2週間ぶん、自分の人生を損した感じ。これはすごい。生きててよかった。いままでの作品もすばらしかったけど、これは最高傑作まちがいない。
 10何年ぶりぐらいに頭をガツンとやられた感じ。ほんともうロッキングオンはてなブックマーカーみたいにエラソーで陳腐で貧相な言葉を並べているけれど、彼女らは現代のレノン&マッカートニーだなあ、と思った。ぎゃあー、陳腐きわまりない。同じ時期のひとつの街に(アナム&マキは大阪の高校の同級生)、こんな天才ソングライターがふたり存在するなんてすんごーい!! アナムさんが規格はずれのキレた天才なのは解っていたけれど(この人は一方で聴いてて恥ずかしいほどのぶっ飛びかげんでありながら、同時に突き放した感じの諧謔の精神にも満ちたすばらしい詞&曲を作る人。この人がどっちかと言うとレノンの方ね)、マキさんの書いた曲もぶっ飛んでてすごい。
 それぞれのソングライティングの才能が卓越しているうえに、高音と低音のコーラスが相性抜群で、しかもギターが2人ともめっちゃ巧い。彼女たちは基本的にはアコギを弾くのだけど、マキさんのカッティングはアコギなのにノイジーエレキギターだってこんなアグレッシブな音は出ないぜ、というほどのきっつい音だし、アナムさんは超テクニカルで、低音の弦を叩くような感じで弾むようなグルーヴ出したり、スライド奏法もブルージーですげえ渋い。
 あーほんと語彙貧困。しばらく聴きこんでから、また書こう。いや、書けるかな。もうすごすぎ。
 なんかテーブルのうえに、数え間違いでなければビール缶が5本転がってる。そろそろやばい。


関連リンク - アナム&マキ / 戦え!野良犬