2005-01-01から1年間の記事一覧

悲鳴ごっこ

よく小さな子ども(特に女の子)が、2人して「キャーッ」って絶叫しあって遊んでいるのを見かけるけど、あれはなんなのだろうかと思う。 昼間、近所に住んでいるとおぼしき女の子たちが──姿は見ていないのではっきり分からないが5、6歳だろうか──「ギャー…

かつてガンズでブイブイいわせた人の穏やかな作品

GUNS N' ROSES のギタリストだった Izzy Stradlin の1992年の作品。 前日にいささか飲み過ぎてけだるい休日に聴いたりすると、なかなか気持ちいいんではないでしょうか。

いつの日か

ブラウザの自分のブックマークをつらつら眺めていたら、「これ、おもしろそう、あとでゆっくり読もう」と思って放ったらかしにしていたページが、わんさかたまっているのに気づいた。 「あとで」とか「いつか」という日は、「きっと来るもの」と根拠もなく信…

ドクター・マシリトの錯乱

これからオレが発明するはずの機械を、あいつはオレより先に発明しようとしているにちがいない。そんな強迫観念にとりつかれて日がな一日則巻千兵衛博士の研究所を監視しているのは、『ペンギン村に陽は落ちて』(高橋源一郎ISBN:4087498395)におけるドクタ…

気になって眠れない

いや、ホントくだらない話なのだが。 さっさと風呂入って寝るべきなのだが、「ネクタイ」だったか「ピンマイク」だったか、思い出せなくて、ああ、気になる。 小倉智昭っていう、テレビで司会なんかやる仕事の人がいますよね。彼に関するこんな噂話を聴いた…

さよならテレビジョン

半年くらい前にテレビがぶっ壊れた。約3秒ごとに、「ザザーッ」という音がして砂嵐の画面になるのだ。砂嵐が来るのはほんの一瞬のことで、すぐにまともに映るようになるのだが、3秒経つとまた「ザザーッ」がやってくる。 横っ面を平手でぶったたくと、3秒…

アナマキ最高、だった

2日遅れのライブ・レポってのも間が抜けているけど、ちょいとメモしておく。 2日も放置してたのは、忙しかった&疲れていたということもあるのだけど、すばらしい演奏を前にして何を言ったらいいねんっていうこともある。 行ったのは5月13日、アナム&…

「危険がいっぱい」って強迫観念か?

人ごみには危険がいっぱい。だから、緊張して歩く。 いや、「だから」というのは変だな。 危険がいっぱい、だから、感覚を鈍磨させて神経を弛緩させて歩く、という選択だってあるわけだ。外的な危険の回避よりも、内的・心理的なストレスの軽減を優先させる…

「終末」後の世界――『北斗の拳』をめぐって

『北斗の拳』は、話の途中から主人公であるケンシロウが、より強大な「兄」や「強敵」*1を《克服》していく物語になってしまうわけだけれど、連載初期はいびつながらもある種の時代劇の形をしていたのだなあ、と先日読み返して思った。 *1:「強敵」と書いて…

おっと、3日連続更新なんて、初めてかもしれない

決まった行き先があるでもなく、靴の中で指先にくい込んだ爪のように内向しながらも、ぐるりとまわってまた吐き出されるときには変質している、そんな他者の言葉たちが散乱する砂場にたたずんで、僕はそのまばゆさに息をのんでいたのです。 5日まで更新でき…

2つの死体

ステレオフォニックスに Local Boy In The Photograph(ASIN:B000026WGB)という歌があって、その歌詞がスティーヴン・キングの『スタンド・バイ・ミー』(ISBN:4102193057)を思わせる。 こういう歌詞の歌です。 時間的な距離感をつかみにくい詞でよく解釈し…

ぐるぐるぐるぐる空回り

気ばかり急いてことが進まないがな。 「○○をやろう」「○○をやらねば」という「意思」はあるのだが、その「意思」の車輪ばかりが先に先にとぐるぐると空回りし、「オレ」はついていけないよって感じ。「意思」に取り残される「オレ」。 ついていけない「オレ…

小説の言葉は死者の言葉──ディケンズ『二都物語』

『二都物語』(ISBN:4102030034, ISBN:4102030042)読んだ。おもしろかった。けっこうメロドラマなんだけれど。 以下、「ネタバレ」ありますよ。って一応ことわっておいた方がよいのだろうか。と思ったので念のためことわっておきます。「ネタバレ」あります…

「これも半額になります」──貧する貴族

スーパーで夕食の惣菜を何品かもとめ、レジに持って行くと、 レジの兄ちゃん 「半額になります。ええ、これも半額になります。これも半額になります」 って3回くり返した。 まあ、半額の惣菜ばかり3品買ったわけだから、「半額になります」を3回くり返す…

噂話について

銀歯HP http://www.linkclub.or.jp/~takayo99/densetu1.html (トップページhttp://www.linkclub.or.jp/~takayo99/) ↑ 都市伝説を収集したサイト。 私も聞いたことのある話もあれば、はじめて知ったものもあったが、噂話として生成した話には独特の感じが…

いいわけ(良いわけ=言い訳)――TOTOの Africa

なにかゆる〜い音楽が聴きたくなった。たまには、紅茶など飲みながら、窓から外を見やり過ごす落ち着いた休日の午後などよいかもしれない。ほんとは、ほうじ茶の方が好きなんだけど。 というわけで、TOTO のグレイテスト・ヒッツを買ってきた。

自然体な「ボク」ちゃん

毎日新聞のサイトより 現行の文体が翻訳調なのに対し、新たな前文は正しい日本語で平易でありながら一定の格調を持った文章とする。 だってよ……。自民党新憲法起草委員会の前文小委員会がまとめた要項要旨より。 詳しい議論のプロセスは知らないけど、自民党…

テンコウセイだらけの教室

唐突ですんませんが、理想を説く効用というのは、それが言行不一致をもたらすことにあると思われるのである。 以下、過去語りは、補助線として引いたデッチアゲ半分のお話ですので、割り引いて読んでくださいね。まあ、本気にせんと思うけど。 たとえば、「…

裏通りのManic Street Preachers

他人の曲をカバーするってことは、昔も今もあるわけだけど、その意味合いは若干変化している気がしないでもない。私のたんなる思いこみって言われればそれまでだけど、他人の「名曲」を演奏するときの本来のあり方っていうのは、パブとかで演奏するバンドが…

あなたを離れて私の目を取るできない

腹がよじれてしまいそうです。 Can't Take My Eyes off You という歌があります。とても有名な歌で、多くの人は聴けば、「ああ、あの歌ね」と思いあたるんじゃないかと思います。たしか、「君の瞳に恋してる」という邦題がついていたと思います*1。 その歌詞…

ハイウェイと神社──異界への通路としての

家の近くに、数年前に高速道路が通ったのですよ。夜、駅からケッタをこいで家に帰ってくるときに、その下をくぐったのだけれど、暗がりにそこだけ妙に明るくて、なんかあいつぶっこわしてやりてえ、って思った。ああ、マジぶっこわしてやるよ。 以上、「起承…

Who are you?

だ〜れだ〜? 「野糞&立ち小便」で検索をかけてここにいらした方は(笑)。 Googleで「野糞&立ち小便」で検索すると、わが「やねごんの日記」は、現時点で上から2番目にくるようであります。栄誉ある1番を目指して、これからも非力ながら精進する所存で…

いまさらながら、セカハナについて

私は、まあある種の音楽を偏愛しているわけだけど、基本的には節操なきポップジャンキーであって、音楽を聴いて不快になることはめったにないという体質ではある。そのごくごくまれな例外が「世界に一つだけの花」であって、これになんとも言えない気分の悪…

立ち小便の後ろ姿──失はれた昭和の原風景

早朝のことであつた。 室内での喫煙を禁じられてゐたので、私はやむなくビルヂングの外に出てゐたのである。そこは繁華街のはずれに位置する界隈で、路地を入るとバーやスナツクなどが散在してゐるのだが、もちろん早朝のこと、とつくに店じまひをしてゐる。…

私にとっての「あなた」は、あなたからすれば「私」でないのか?

ポピュラー・ミュージックにおいて求愛ソングは可能なのか、なんてことを考えているのである。 夜這い歌というものがある。ていうか、よく知らないんだけど、あるんでしょ、民俗として村の若者が夜這いをかけるときに歌う求愛ソングが。 ほんで、ポピュラー…

自動車とラモーンズ

「自動車はたしかに便利である。しかし、その便利さと引き替えに、私たちは路傍に咲く小さな草花を愛でる心を忘れてしまったのではないか」。そんなことを言う人がいますね。っていうか、そんなこと言う人には会ったことはないのだけれど、むかし国語の教科…

グリーングリーンの不条理

グリーングリーン。これもまた、学童たちが替え歌にせずにはいられない傑作歌謡だと思う*1。 あまりにベタな対比と、あいまいさが功を奏している。 《1番》 ある日パパと二人で語り合ったさ この世に生きる喜び そして悲しみのことを グリーングリーン青空…

イカロス――昨日の追記

昨日触れたイカロスの歌「勇気一つをともにして」ですが、 http://d.hatena.ne.jp/lever_building/12340101に歌詞とコードをのっけました。たぶん、コードはこんな感じだったと思うけど、原曲がどうなってるのかは、わかんない。適当です。 当ブログの1234年…

勇ましい短調・楽しい短調――軍歌・イカロス・ひなまつり

明日は朝が早いことだし、ささっと寝ようと思って風呂に入っていたのだが、鼻歌をうなりながら考えごとなどしているうちに、ぜひブログを更新しなければならないと思いいたり、こうして書いているわけである。 深夜の風呂のなかで私は、「かえるの歌」や「チ…

初期クラッシュは「未完成」にあらず

マスゲームってあるよね。たぶん、ああいうのが「美しいか」といま聞かれたら、テレビなどでキム将軍をたたえるマスゲームなぞを見させられていることもあって、「なんか不気味だよね」と答える人が多いのではないだろうか。 で、私もマスゲーム的なものを拒…