音楽
ここ数日、ひどく調子が悪くて、といっても体調を崩したわけでは全然ないんだけど、さっぱり音楽が聴けないという状態が続いていた。通常であれば気持ちのよい曲が、しっくりこない。というより、うるさく感じる。ざわざわと騒々しい音どもが、まとまりを欠…
ひさしぶりにアルバム通して聴き直してみた。 彼らの曲を熱心に聴いたことはなかったし、カート・コバーンの自殺にも「ふーん」としか思わなかった。見知らぬ他人とはいえ、人が死んだことに「ふーん」などと反応するのは、まあひどいし、そんなことをこうや…
とまあ、朝から興奮しているんだけど、いやあマジすんげえ。 YouTube にあったんですよ、こんなものが! Guns n Roses - Locomotive いやあ、すげえすげえ。Guns N' Roses と Jeff Beck がジャムってますよ。 しかし何ですかこれ。下のコメント欄読んでみる…
シケたツラこいて何か考え込むかのようなふりをしてる場合じゃありませんでした。思慮深そうな表情他人様にみせてる場合じゃありませんのです。みなが盛り上がっているところで、作り微笑、顔に貼りつけ、そのじつ頭ん中で考えていることと言えば、「俺はこ…
くぅ……。まいった。眠れぬ。 なぜ眠れないかというと、頭のなかで山田耕筰作曲「赤とんぼ」が鳴り続けているからである。これは、正しい意味での「凄い」、すなわちおどろおどろしくも不気味な曲だと思う。
短い生涯におびただしい数の名曲名演を残したヘンドリックスの諸音源において、これが特筆すべきというほどの物件ではないのもたしか。それでも、聴いて「やっぱジミヘンすごい」と再確認する音源──夭逝した天才は「再確認」や「再発見」ばかりされるのね──…
ひさかたぶりにギターを弾いた。アンプには繋がなかったけれど。 かれこれ1ヶ月あまりほとんど触りもしなかった。こんなにギターから遠ざかったのは、ここ10何年か、ギターを始めて以来なかったことだ。 すっかり錆びついて弾力のない弦を張り替える。チュ…
音楽を聴くという体験は、主観的な行為である。 といっても、ここで言いたいのは、「同じ音楽を聴いても人それぞれの感じ方がある」といったことではない。つまり、感受性やそれをはぐくむ環境や個人史の違いや多様性といったことを言いたいのではない。 昨…
ローリング・ストーンズの最高傑作と讃える人も多い「悪魔を憐れむ歌」の、ガンズ・アンド・ローゼズによるカバー。 「名曲」「名演」と呼ばれるものほど、カバーする側はやりにくいんじゃないかなと想像する。本来は、オリジナルの演奏者に対してカバーする…
95 年の作品。何ヶ月かごとに引っぱり出して聴くということを、ずっと続けているのだけど、もう 10 年以上もたったのか……。
今日は、ブルースの歌い手にしてギタリストであるボニー・レイットによるヘヴィーな一曲。 音楽というやつは手に持ったり運んだりするものではないからして、「ヘヴィー」すなわち「重い」とは、比喩にほかならない。それは当然だけど、「ヘヴィー」って何だ…
もうすごいですよ、これは。かなり実験的な色合いの濃い作品であり、またそれが奇跡的に成功していると言えるんじゃないかな。
熟れたレモンはうまいんだろうか。 われわれが食用にしている黄色いあれは、果実としてまだ熟しきっていないのでしょうね。レモンの側の戦略としては、「もうちょいしたら甘くなるから、そうなってからおいしく食ってクソして種まいてくれ」ってことだと思わ…
前にリファを見ていたら、「死にたくなる歌」という語で検索してここに来ている人がいて、この人は何を探しているのだろうかと不思議に思った。それはともかく、音楽で聴く人を「死にたく」させることは可能なのだろうか、ということはおもしろい問題かもし…
YouTube に軽くハマっておるでございますよ。 このサイト、開設されてちょうど1年くらいということらしいのですが、見たいミュージック・ビデオをかなりの確度で見つけることができます。ほんにありがたいことでございます。 http://www.youtube.com/ 検索…
週末に買ったCDがいずれもアタリだった。うれしい。 簡単に感想など。
「屁理屈」「屁のかっぱ」「屁っぴり腰」などと屁は軽んじられておるが、まずもってわれわれは、屁の偉大さを認めなければならないのである。そう、放屁の屁である。ビバ・放屁音である。ブリット・ポップなのである。最後のは関係なかったけど。
上のエントリでとりあげた曲のおさめられている SANDINISTA! というアルバムは、ほんとうにすばらしい作品。 彼らは、ロンドン・パンクの盛り上がりのなかでセックス・ピストルズと人気を二分するようなバンドとしてあったのだけど、この SANDINISTA! でレゲ…
よくプロモーション・ビデオなどで、街の雑踏のなかで歌手が歌っているという映像がある。大勢が往き来するところで手を広げたりして歌ってる姿は、街ゆく人たちにとって奇異なものであるはずである。にもかかわらず、誰も気にもとめない。そして、そんな周…
オモテ面をたどっていたはずがいつの間にかウラ面になり、気がつくとまたオモテに戻っている。こんなメビウスの輪の構造をしたリフについて。
画像はカイリー・ミノーグ、1997年のアルバム。 発表されたとき(もう8年も前なんだね)に、ちょっと気にしていた作品なのだけど、買わずじまいで、音を聴くのは今回が初めて。大晦日に買ってきて今聴いているんだけど、これが、もう、なかなか素晴らしいの…
このバンドの James Dean Bradfield という人は、たいへんにすぐれた作曲家であると思う。こう言うと、きっと異論のある人もあろうが、私はことこれにかぎっては、異論を受けつけるつもりがない。彼はじつにじつに「よい曲」を書くのである。
先日、昼飯に入った店でかかっていた音楽が素敵だったので、店の人に「今かかってるの何ですか?」と聞いて初めて知ったミュージシャン。即日、アルバムを買ってきた。 はてなキーワードにも登録されているし、言及している日記も多い。有名な人なのね。こり…
大げさな言い方をさせてもらえば、これまで生きてきて、音楽の聴き方がガラッと変化してしまうような転機というのが何度かあったように思う。
いわゆるハードロックの演奏というのは、どうも戦争や兵器の比喩と相性がいいもんです。なんでだかよくわからないけど。「伝説の爆撃機」とか「サーチ・アンド・デストロイ」とか、そういう言葉で形容されるのは、ほんとふさわしいような気がしてしまう。そ…
英国国歌と同じタイトルをもつ Sex Pistols の God Save the Queen である。 今日は、音についてではなく、歌詞について。(歌詞はこちらで全部読めます。)
ゆったりとして雄大なバラード。 もうこの曲は、なんといっても2人のコーラスが絶品。終盤のフェイドアウトするところでアナムによるエレキのスライドが入ったりするほかは、ほとんど2人のボーカルと2本のアコギ、それにベースとドラムだけで音を作ってい…
Faces というのは、さっき、はてなキーワードに登録しておきましたけど、あのハスキーボイスのロッド・スチュワートがかつて所属し歌っていたバンドです。このバンドは、ソロシンガーとしてのし上がろうとするロッドが自分のバックバンド扱いしたため、分解…
空じゅうを、しぶきが覆っているかのようであった。すぐにやんだので濡れずに帰れたが、しばらく駅前の喫茶店で足止めをくらった。カミナリもすさまじくて、一瞬おもての通りのネガポジが反転したみたいだった。やたらと密度の高い雨粒が、窓から見える向か…
この人たちについて書くのは、とてもくすぐったい。アイドル的存在なのです、私にとって。 ギターを始めてひたすら練習にあけくれたのも、彼らの曲を弾きたいがためだった。ひとつのソロをコピーしようと、ギター抱えながらCDで同じところをなんども再生し…